クアラルンプールのショッピングモール

今回は、マレーシア・ペナン島の機械メーカー企業にエンジニアとして駐在員派遣された経験を持つ30代女性への体験談インタビューを紹介します。

マレーシアで働くことになった経緯について

日本企業から、マレーシアにあった工場に日本向けサービス対応のため、駐在勤務することになりました。
現地には、日本語のわかるマレーシア人が1,2人いましたが、技術者ではなく、ランゲージスペシャリストというか、コミュニケーションサポートの
ための人で、日本留学経験はあるものの、日本ビジネスの知識までは不十分でしたので、品質にうるさい、日本大手顧客対応のために、向こうでしばらく働きました。

日本以外のアジア人と、日本人とは、品質管理のセンスの格差があります。マレーシアの人はまじめで、ある程度残業もしますが、雑い仕事をする人もいますのでトラブル予防のために、日本人技術者がいたほうがいいということで、駐在しました。

 

外資系企業に転職をして海外勤務の夢を叶えた

日本から駐在員として送り込まれたため、求人関係についてはわかりませんので、元の日本企業に入った経緯を説明します。

もともと他の古いグローバル企業に勤めていたのですが、そのわりに古典的な日本企業でして男女差別的なところもあり、「もっと純粋な外資系企業で、海外出張や海外勤務もできるようなくらい活躍したい」と思って、5年前に転職先を探しました。

インターネットで業界知識を調べて、3,4社にインターネットから応募しました。
2回ほど(直属予定上司と人事)面接があり、ちょうど新しいサービスを立ち上げるところで、英語ができてマネージャができる人がほしいというので、採用してもらいました。

その新しい外資系企業はマレーシアに製造拠点があったので、そことのやりとりをすることになりました。ですが、なかなか電話会議だけではすまないし、大きな仕事も入るようになったにもかかわらず、トラブルもおきたので、日本人技術者が1人くらいいたほうがいいだろうというので、異動しました。

 

マレーシア・クアラルンプールでの仕事内容

年俸制で900万円以上でした。

日本とマレーシア工場との技術的な橋渡しのようなものです。

機械メーカーですので、トラブルがあると、日本からマレーシアにエスカレーションが来ますので、トラブルを調査して、対応することや、英語の教材を日本語にして、日本人スタッフに技術伝承するなどです。

大変なのは、マレーシアは英語が話せる相手ばかりといっても、けっこう様々ななまりがあることです。
わりと上のポジションの人は、私が外国人なわけですから、少しゆっくり話してくれたり、質問時間を待っていてくれたりしますが、若い人は、自分の好きなスピードで話しますし、アジア英語の癖が非常にはっきりしている人もいるので、筆談やメールで補足しながら、理解しあうなどして乗り切りました。

他に外はとても暑いですが、エアコンががんがんに聞いていて、室内は寒いくらいでした。エアコン冷え性の私には、そういう環境はつらかったです。
デスク周りも各人各様に飾ってあって、面白かったです。華僑の人は赤い提灯や飾りが飾ってありました。

楽しかったのは、英語なまりで苦労した相手(若手マネージャ)と仲良くなったことや、食べ物はおいしく、1食100円以下で食べていけることです。
辛い物もわりと好きだったので、マレーシア料理は口にあいました。フォーや、ナシゴレン、南国のフルーツなどもおいしかったです。

屋台などに連れていってもらいましたし、工場の食堂は100円ほどで、おなかいっぱいになります。

 

マレーシアで働くのに必要な英語力

日本側で日本人ボスの下で、採用されたので、面接では英語はありませんでした。
TOEICの点数の成績コピーは提出しました。860点ほどです。
採用通知などは、英語でしたので、なるほど本物の外資系だなあと思いました。

勤務しはじめてからは、週の半分くらいは英語会議がありますし、場合によっては1人の外国人上司のために、日本人全員が英語で会議していました。

英語会議は、国が何か所もありますので、開始時間が朝早かったり、昼間だったり、夜中近くだったりして大変でした。

幸いマレーシアとはそう時間差がないので、午後などに電話会議をしていましたから、楽だと思います。働き始めたら、別に苦にはなりませんし、自分から飛び込んだ世界ですので、楽しいと思っていました。

多少英語で注意されたのは、もうちょっと円滑な、やわらかい表現を使ったほうがいいということです。いまから見ると、たしかに、敬語的な表現や婉曲的な表現が足りず、相手にダイレクトすぎたかなと思います。

クアラルンプールでの生活について

現地の家賃費用は会社持ちで、借り上げ住宅的に手配してくれていたので、金額はわかりません。たぶん、日本円にしたら、10-20万円くらいだと思います。

2Kほどの部屋でした。もちろん、キッチンや水洗トイレ、お風呂などもあり、小さな庭もありました。家具も最低限用意してくれてありました。
(たぶん家具付きで貸してくれるのだと思います。会社側で用意してくれるので、そのへんは楽です。)

現地駐在なので、場所はわりと安全なところを考えて手配してくれていたようです。通勤は車でした。

食事は、朝は残り物や、パン、卵、フルーツなどで、簡単に済ませて、昼は工場内の社員食堂で食べました。アジアは、ごはんものが多いので、日本人には助かりました。もちろん、味付けは全体に辛いことが多く、他にココナッツミルクやココナッツ味のライスなどがあり、珍しかったです。少し甘い味がします。

夜は、同僚が屋台村に連れていってくれたり、借りている部屋で自炊をしました。インスタントのフォーなどもあるので、忙しい時は手抜きもできます。

日本採用ですので、現地物価を考えると生活は大変楽でした。1日それこそ、200-300円で過ごせてしまいます。

マレーシアでの仕事

マレーシアは、ムスリムの人と、華僑系の人とミックスした人種構成です。1つの企業だけれども、2つの文化があるようでした。そういう多様性が日本とはだいぶ違います。宗教の差だと思います。

お祈りルームなどもあって、「なるほど、ムスリム文化だとこういうのが違うのだなあ」と興味を持ちました。

ムスリム系の人は、お祈りタイムになるとその部屋でお祈りをしているようです。トイレもちょっと違いました。右手と左手で役割がちがうせいだと思います。

マレーシア人は、わりと楽しい人が多いので、(おそらく中国や韓国などと比べると)働きやすいと思います。

ペナン島はわりに安全ですし、他のアジアの国に比べたら、汚職も少ないらしいです。ないわけではないみたいですが・・・。

アジア英語を生で学べたのは、大変役に立ったと思います。

いまはインド英語で、苦労することもありますが、アジアではなまりがある英語が当たり前で、その人個人個人でのくせを聞いて覚えながら対応すれば、だんだん仲良くなるし、話しやすくなります。