ジャカルタショッピングモール

今回は、ジャカルタの習い事教室の運営スタッフとして働いた経験を持つ30代男性への体験談インタビューを紹介します。

インドネシアで働くことになった経緯について

大学時代から旅行が大好きで、東南アジアのほぼ全ての国をまわっていました。いつか東南アジアで働いてみたいという気持ちがありました。

30歳になった時に、これが最後のチャンスかなと思い、日本で働きながら東南アジアでの求人を探してみることにしました。

どこの国にするか悩んだのですが、旅行中に滞在して物価面などからそこそこ豊かな暮らしができ、尚且つ日本企業が多く進出していて求人のありそうな国に絞ることにしました。その時自分の頭にあったのはフィリピン、タイ、インドネシアでした。

まずフィリピンについて調べると自分の希望する教育系の仕事というのはオンライン英会話スクールくらいでした。
次にタイを調べると、教育系業種の日系企業はあるのですが日本人の労働者が多いためバンコクの雇用条件は良くないことを知り却下しました。

インドネシアを見るとジャカルタに日本人駐在員の子供向けの塾やスクールなどの求人が見つかり、全体的に色々な求人を見るとタイよりも給与条件は圧倒的に良かったので、転職活動を始め、最終的にインドネシアで働くことになりました。

インドネシアの求人情報をどのように集め仕事を探したのか

インドネシアでの職探しのシステムとして、基本的には転職エージェントを通して探すことになります。

無料で求人情報を掲載可能なインドネシアローカルの求人サイトなどに載っている応募可能な会社もあったのですが、そういうところは全てではないですが労働ビザの発行をしなかったり問題のあるところもあるという噂でした。

私は最初に「ジャカルタ 求人」と検索して、その時に一番トップでひっかかったカモメアジアという求人サイトを利用しました。

このサイトは名前の通りインドネシアだけではなくアジア広域の求人を扱っています。私はジャカルタの求人に絞って探しました。

システムとして掲載されている求人というのはたまにかもめアジア自体が持っている求人もあるのですが、多くは複数の現地転職会社の情報を寄せ集めたものです。

よってそこにある掲載されている求人に応募すると、まずその扱っている転職会社から連絡が来て、実際に面談し仕事を斡旋されるというシステムになっています。

私はいくつか求人に応募して、結果的に複数の転職会社に登録して、その中の一つから紹介された企業に入社しました。

インドネシア・ジャカルタでの仕事内容

私は最終的に希望する教室運営の仕事の内定を得れたのですが、そこから働くまでが大変でした。

インドネシアは教育関連のビザをとるのが大変らしく、入社前は2カ月くらいで取得可能だと言われていた就労ビザも結果的に取得に半年以上もかかってしまいました。

もちろん就労ビザ取得前に働くことは不法就労になり、罰金を科せられたり、下手すれば日本への強制送還も有り得るので、それはできません。インドネシアで外国人が就労ビザを得ようとすると、5年以上の就労経験が必要という規定があるのですが、私の場合は就労経験が5年に満たなかったので、それも災いして、ビザがなかなかとれませんでした。

前述したように半年かけてやっと取得することができました。就労経験が5年必要という規定はありますが、実際はジャカルタでは新卒みたいな日本人が就労ビザを取得してたくさん働いています。

基本的にビザがとれるかどうかは、その企業の力と資金力がものを言うます。というのも何が就労ビザの要件に満たない場合は、入管の人間が金銭を要求してくるので、その支払いや交渉次第でどうにでもなるのです。

インドネシアの公務員の腐敗度は東南アジアでもトップクラスなので、それが現状です。そして、いざ仕事が始まったのですが私の給料について言うと2500万ルピア+住宅でした。住宅は家賃4万円/月ほどのKostというインドネシア独特の形態のお手伝いさんのいる部屋の掃除と洗濯がついてくる住居に住みました。

正直家事については、何もしなくて良いので快適でした。部屋も普通のゲストハウスの部屋のような感じで問題ありませんでした。

仕事については習い事教室の運営ですが、顧客が主に駐在員の奥様達で、常識のない我儘な人間も多かったのでストレスは溜まりましたが、定時退社が可能で仕事自体はそれほど大変ではありませんでした。

日常の生活は最初の方は食べ物も新鮮に映り、インドネシア人も基本的には優しいので、滞在するにつれインドネシア語が上達し交友関係も広まり、プライベートは充実していて楽しかったです。

インドネシアで働くのに必要な英語力について

職探し時の英語力については学生時代にネイティブの留学生の友人がいたので、日常会話以上は問題なくできました。しかし、実際に私が選考を受けたような企業は英語必須のところはかなり少なかったように思います。

日系の現地法人で働く場合は顧客がほとんど日本人であることが多いので、日本語ができれば事足り、ローカルスタッフとのコミュニケーションに日本語以外の言語が必要という感じでした。

よって最初は、ローカルの人間とのやり取りに英語を少し使ったりするのですが、基本的によほど外資系の企業か、役職がかなり上の人間でない限り、普通のインドネシア人はあまり英語を解してくれません。

なので自分の場合は、世界一文法が単純とも言われるインドネシア語を3カ月程度で日常会話以上のレベルにし、ローカルスタッフのとのコミュニケーションに英語を使用していたのは最初だけで、それ以降はインドネシア語で会話をしていました。なので現在も英語力は変わりません。

ジャカルタでの生活について

前にも書きましたが、給料が2500万ルピア(日本円で21万円ほど)で、それにプラスして会社からKostというインドネシア独特の形態の住居を与えられていました。自分の住んでいた家賃4万ほどのKostになると掃除洗濯がついてきて、光熱費も家賃に含まれていることが多いです。

私が住んでいたKostはそうだったので住居関係での出費は皆無で、給料の全てを自分のために使うことが可能でした。頻繁にバーに飲みにいったり、高いレストランにたまに行ったりしていましたが食費や交通費が格段に安かったので、意識せずとも月10万円以上の貯金がでいました。

生活はとても楽でした。食事については、最初は新鮮に感じましたが、インドネシアはイスラム教徒が大半を占める国なので、豚肉を使う料理というのはかなり少ないです。

例えばインドネシアでもラーメンを食べることは可能ですが、日本人にとって何か味が物足りない感じがしました。他の料理に関しても、日本人から見て美味しいとかんじるものは少なかったように感じます。

インドネシアで働くことについて感想

インドネシアで働くことは、物価の安さゆえに貯金がしやすかったり、生活が豊かになるなど良い面がありますが、もちろん悪い面というのも存在します。まず一番のネックは外国人は就労ビザを取得して、インドネシア国内で働くことができるのですが、その有効期限が1年しかなく毎年更新しないといけないことです。

当然この就労ビザの更新についても、入国管理局が腐敗しきったインドネシアなので更新できる保証は全くありません。現に規定が変わったり、更新が厳しくなりやむなく帰国している人もたくさんいます。つまりビザがどうなるか分からないので、雇用形態も1年の契約社員なのです。さらに言うと特に大きな問題を起こさずとも1年でクビになる可能性が大いにあるということです。

この不安定さが日本で働くとの大きな違いでしょう。インドネシア人と一緒に働くことについて、基本的にインドネシア人はびっくりするくらいに親切な人が多いです。しかし、日本人がローカルのインドネシア人スタッフと働く場合、給料は彼らの4~5倍くらいあることが普通なので、中にはそれを知り僻んでくるヤカラもいます。

そういう人間との関係は無視するかインドネシア語を上達させ、コミュニケーションを深め信頼関係を築いていくしかないと思います。自分の人生においてインドネシアでの就業はとても良い楽しい経験になりましたが、正直仕事のキャリアという意味では経歴的にあまりプラスになるかは疑問です。安定をとるなら断然日本の方が良いです。それ以外を求めるなら、よく考えたうえでインドネシアでの就業を検討すれば良いかと思います。