2005~2015年、10年連続で日本人が移住したい国ナンバーワンの国。それがマレーシアです。
財政赤字、増税、年金問題、超高齢化社会、若者が出世できない、人口縮小、大震災の影響、原発リスクなどなど問題が山積みの日本ですが、お金持ちの日本人を筆頭にして非常に多くの日本人が、海外移住、いわゆる「日本脱出」をしています。
そんな中で、なぜマレーシアが10年も移住先として最人気かというと、「日本よりも安い物価や税金で、日本で働いて生活をするよりも高い生活水準を得られる」というのが一番大きな理由のようです。
また、非常に親日的で、既に先進国になり始めているため医療レベル・衛生レベルも高く、英語が通じるという点もあります。
そんな働きやすく住みやすいマレーシアの首都クアラルンプールでの就職活動の仕方を紹介いたします。
まずはマレーシア求人の把握から。転職エージェントに登録
いきなり行動を起こしてしまうとどこに向かっているのか、自分の就職活動が今どのくらいの進捗なのかを見失いますので、まずは大まかな情報収集が必須です。
マレーシア・クアラルンプールでどのような求人があるのかを把握しましょう。
インターネット検索で見つかる求人情報量はたかが知れているのは日本の転職市場と同様です。
エージェントに無料登録して非公開求人を紹介してもらえるようになると海外就職の成功率はグッとアップします。
リクルートエージェント
売上実績、取り扱っている求人数が業界No1。転職業界で長年トップに君臨しているのがリクルートエージェントです。
一度でも転職経験のある方なら既に登録している人がほとんどかもしれませんね。
国内の転職コンサルサービスというイメージが強いのですが、海外就職もしっかりサポートしています。
本サービスは基本的に「社会人経験ありの転職者」が対象です。
- マレーシアで駐在員として働きたい
- マレーシアの高年収・高待遇の求人に挑戦してみたい
- マレーシアの求人情報をなるべく多く見てみたい
- 満足度業界NO1のコンサルタントにマレーシア就職を相談したい
という人は登録必須です
海外求人にも力を入れている
昨今の海外就職が活況になり始めている流れを以前から予測して、海外支社に力を入れているので海外求人も豊富に紹介してもらえます。
マレーシアだけでなく東南アジア全域、北米・オーストラリアなどの求人も多く扱っています。
(さすがはリクルートの圧倒的なビジネス推進力です)
業界No.1だからこそのコンサルティング力
転職エージェント業界ではヘッドハンティングも頻繁に行われており、
売上業界No.1の企業で働いているコンサルタントは非常に優秀である可能性が高いです。
また求人数も業界No.1ですから、現地採用だけにとどまらず、現地駐在を前提とした日本企業の求人の案件も豊富に持っています。
登録をしても無理に転職させるような営業は一切されないので、まずはマレーシアの非公開求人を把握するために気軽に登録するといいです。
リクルートエージェントを登録しておけば、マレーシアでの海外就職求人は色々と見ることができます。
給料が高い、社用車・ドライバー付きなど待遇・条件の良い求人も豊富なので、マレーシアに移住してから将来キャリアアップ転職するイメージも持てるようになるでしょう。
まずはリクルートエージェントに登録してから、以降に紹介する現地ローカル求人サイトを見てみるのが効率のいい進め方だと思います。
5分程度で無料登録が完了しますのでまずは登録して、求人案件を見てみましょう。
マレーシア現地の転職エージェントに登録
リクルートエージェント以外で登録すべきなのは、マレーシア現地で運営をしている日系の転職エージェントです。
何社かあるので複数登録するのが良いと思いますが、ここでは後半が就職の際に利用した「REERACOEN RECRUITMENT マレーシア」を紹介します。
アジア各国に拠点をもつネオキャリアグループの会社ででマレーシア現地での日本人の就職斡旋・アドバイスを行っています。
大手ではなく人手も少ないので、リクルートエージェントのようなトータルなサポートは期待できませんが、ローカルならではの求人も扱っており、マレーシア支社があるので、現地で面談をして色々と生の求人情報を聞くことが出来ますので、こちらも登録しておきましょう。
転職エージェントと面談。マレーシアのローカル転職エージェントとはSkypeで面談できる場合も
リクルートエージェントとReeracoen(ハイクラス転職ならBiz Reachも)に登録したら、それぞれのコンサルタントと面談をしましょう。
リクルートエージェントはもちろん、Reeracoenも日本オフィスもありますので日本での面談が可能のようです。
登録後にメール等で問い合わせしてみましょう。
もし場所的に近ければ可能な限り、リクルートエージェントの海外就職説明会に出てみるのも勉強になります。
登録しておけば定期的に説明会の案内がメールで届きます。
就職したい求人に目星がついたらマレーシア渡航日を決める
この段階で、リクルートエージェントの求人メールと担当者との面談のなかで、おおまかにマレーシアにあなたの希望に合う求人があるかどうかを把握しましょう。
応募したい職種の求人がありそうであれば、実際にマレーシアへの渡航日を決めましょう。
出来れば2週間ほど滞在したいところです。面接1回のみで採用になる求人は少なく、2回の場合が多いですので、1回の渡航で複数社の面接を受けて内定をもらうには2週間ほどは必要になるからです。
ただし、海外就職は面接結果もスピーディーに決まるので、上手く進めば1週間で2回面接を受けて内定が決まるケースもあります。
日本で働きながらの場合であれば、2泊3日程度の滞在を2回に別けるのが現実的でしょうか。
マレーシアはホテルは安いですし、最近はオンライン格安航空券予約サイトを使えば4~5万円前後でクアラルンプール東京の往復が出来るようになりましたので、2回でもそこまで大きな出費にはならないはずです。
可能な限り、土曜日もしくは日曜午前中に着くようにすると、到着してまず現地に慣れる時間が作れます。
ついていきなりその日のうちに面談や面接は辛いです。
自分に合った求人がマレーシアで見つからない場合
もし応募したい求人がマレーシアに無い場合でも、JACは世界各地に支社があるので、他の国の求人も紹介してもらうといいでしょう。
どうしてもマレーシアでなければダメな理由が無いのであれば、他の国を候補に入れるのも海外就職の成功の秘訣です。
私自身も、タイが大好きだったので是非タイで働きたくて他の国のことはあまり視野に入れていなかったのですが、落ち着いて自分のキャリアにあった求人を検討して結果として最初はマレーシアで就職をしました。
マレーシア渡航前の準備
ホテルの手配
クアラルンプールのビジネス中心地がKLCCと呼ばれる地域で、有名なあシンボルであるペトロナスツインタワーもそこにあります。
ホテルはKLCCまたは、そこから少し歩いたKLセントラル/ミッドバレー辺りがオススメです。JACリクルートメントのオフィスはKLCCのペトロナスツインタワーから1キロ程歩いたUBNタワーというところにあります。
この辺りに宿泊すれば、徒歩圏内にJACリクルートメントのオフィスがありますし、訪問先企業へのタクシーもすぐに捕まえられるので、就職活動が楽に進められるでしょう。
Agodaというサイトで予約すると日本から安く予約が出来ます。
一泊6000前後も出せばちゃんとしたビジネスホテルに泊まれます。
Simフリー携帯の購入
マレーシア現地で就職活動をするにあたって携帯電話は連絡用に是非持っておくべきです。
スマホを使いたいのであれば、Simフリーのスマホを日本で中古で買っておくと良いです。
電話のみ使えればOKというのであれば、クアラルンプールで安く購入可能です。後ほどに詳細を記載しています。
オンライン英会話で英語面接準備
マレーシア人の英語力はとても高いです。
EF Eduction First社によると、Non Native English Speaker(英語を母国語としない国)の世界60ヶ国の英語力ランキング調査では、アジア圏の1位がマレーシアでした。(調査対象にフィリピンが含まれていないので、含まれていたらフィリピンかもしれませんが)
ただしマレーシア人もあくまでも英語が第二外国語ですので、英語を話せない相手にも優しく、ゆっくりと喋ってくれます。
マレーシア英語は訛りや特徴があり「マングリッシュ」と呼ばれていますが、日本人からすると最初のうちは聞き取るのがかなり難しいと思います。
ただ通訳などの英語を専門とする仕事でなければ、現地採用の日系企業では高い英語レベルは求められないことが多いです。
他の海外の日系企業面接と同様に、
日本人との日本語面接 + 現地スタッフによる英語力チェック
と言う風に行われる面接がほとんどとのことです。
簡単な英語でOKとはいえ、ぶっつけ本番は怖いのでDMM英会話を使って練習しておきましょう。
レッスン1回150円程度で受けられますので、先生に面接対策として授業をしてほしいと伝えるといいです。
クアラルンプールについて就職活動前にまずすること
PLAZA LOW YATまで行き携帯電話を使えるようにする
訪問先企業との連絡など携帯電話を使えるようにしておくと何かと便利ですので、
ホテルのあるKLCC地区から2〜3kmくらいの距離にある、PLAZA LOW YATという秋葉原のようなモールがオススメです。
タクシーで10分弱でKLCCから着きます。少し余力のある方であれば、モノレールに乗ってみるのも良いと思います。いざ移住した場合、クアラルンプールは非常に広い都市ですので、タクシーだけでなく電車・モノレールを利用する機会も多いと思いますので、実際に乗ってみるといいでしょう。
日本の秋葉原、バンコクのMBKセンターのように、ところ狭しとモバイルガジェットやPCパーツなどが安く売られているモールです。
日本からSimフリーのスマホを持ってきているのであればSimカードを購入しましょう。
スマホ見せて「Sim Card with Internet and mobile number」など単語を羅列しておけば、大体通じるはずです。
スマホがいらなくて電話だけ出来ればOKであれば、↑のような携帯電話が2000円程度で買えますので、Simカードと一緒に購入しておきましょう。
インターネット接続が必要なければSimカードも通話分買っておけば十分です。
余裕があればペタリンジャヤ地区のショッピングモールに行ってみる
クアラルンプールは大きな都市で、バンコクやマニラなどのように小ぢんまりとしていません。ただ渋滞がそこまでひどくないので、タクシーでも10分〜20分くらい乗れば主要なところには行けるかと思います。
ホテルが近いKLCCやKLセントラル近辺に様々なモールやショッピングセンターがあるので、その付近をぶらぶらするだけでもなんとなくマレーシアでの生活が想像できると思います。
ですので、もっと時間と体力的に余裕がある方のみだけ、ペタリンジャヤ地区に行ってみるといいでしょう。
ペタリンジャヤ地区
この地区にはインダストリアルパークがあり、多くの日系企業が進出しておりオフィスもあります。また日本人学校などもこのエリアにあることから日本人が多くこの近辺でマンションを借りて住んでいます。
日本食レストランも多くあります。
マレーシアで働くことになったら住む可能性がある場所でもありますので、見ておいて損はないでしょう。
マレーシア転職エージェントと面談
転職エージェントとの面談です。ビジネスカジュアルでも特に問題はないですが、念のためスーツで行くことをオススメします。
転職エージェントとの面談でしっかりあなたの希望やキャリアが伝わるかどうかで紹介される求人が変わってくることもありますので、志望理由や自己アピールなどしっかりとした事前準備をしておくようにしましょう。
日系企業・外資系企業のマレーシア現地支社で面接本番
日本人面接官との日本語による面接+簡単な英語力チェックという形が多いです。
マレーシアの日系企業では多くの場合でさほど高いレベルの英語力が必要なく、
「日常会話レベル」の求人であればDMM英会話で面接対策をしておけば英語力で落とされることはあまりないと思います。
「ビジネス英語レベル」の求人であれば、TOEICでいうと600〜700点くらいが話して聞けるくらいでしょうか。
無事面接が通過すれば、転職エージェントからメールか電話での連絡が来ますので、メールは一日複数回はチェックするようにしましょう。
いかがでしょうか。異国の地マレーシアのクアラルンプールで仕事探しをするというと大変なイメージがするかと思いますが、チャレンジしてみると案外簡単なものです。
海外就職活動の第一歩はまずその国でどのような求人があるか、そしてそれが自分のチャレンジしたいことと合っているかどうかの把握です。
まずはリクルートエージェントに無料登録して海外の求人メールを眺めつつ、海外就職説明会に参加する第一歩を踏み出してみましょう。