2017年8月追記:
2016年は雑誌や書籍、テレビ放送などで海外就職が一般的なイメージとなりました。
海外就職を検討する人が最近増加しているようで、それを受けて企業側も広告費をかけて求人情報がかなり増えてきています。
転職エージェントもかなり活発にイベントをやっていますね。
海外就職をサポートする転職エージェントでもマレーシア就職説明会やタイ就職説明会といったイベントが積極的に開催されています。
海外の求人を色々みて情報収集をするには絶好のタイミングですので、
リクルートエージェントだけでも、すぐに登録しておくことをオススメします。
こんにちは。タイ・バンコクの日系企業で現地採用希望者の日本人面接担当をしているライといいます。
英語留学がここ数年非常に注目されているフィリピンですが、海外就職先としても人気のある国となっています。
私自身は2012年~2015年の3年間ほどマニラの日系企業で働いていたことがあります。
本記事はフィリピンにおける日本人求人やフィリピンでの仕事について、私の体験とフィリピンで働く日本人から聞いた話を交えて記載しています。
フィリピンで働く楽しさ
フィリピンで働く楽しさは色々とありますが、私が3年間で感じたことと現地の日本人友人が言っていることを総合すると下記のような感じです。
- キレイなビーチリゾートに土日あれば簡単に行ける。
- 国民が皆フレンドリー(東南アジア各国でおそらく一番)
- 皆んな英語を話すから現地友達が作りやすい
- 良い意味でも悪い意味でもゆる〜い雰囲気(仕事も生活も)
- 安い家賃でタワマン。プチセレブ生活
フィリピンの日本人求人について
オンライン英会話サービスやオフショア開発と呼ばれるIT系受託開発(Webやアプリ)を行う日系企業など多く進出しており、Web系IT企業の求人が増えてきています。
例えばスクール運営に関連する業務全般(経理・マーケティング・人事など)や日本で受託した開発案件を現地エンジニアやデザイナーをディレクションしていく業務などです。
組織が出来上がった日本の会社のように一人の業務範囲が決められているのではなく、フィリピンでは一人の業務範囲が広く、会社のメンバーみんなで助け合って働いていく意識が強い印象を受けます。
フィリピンで3年働いていると現地の多くの日系企業の方と交流がありますが、総じて良い意味で南国の「ゆるい」雰囲気で、でもやる時は一生懸命仕事をするといった会社が多いですね。
フィリピンで働く日本人に多いのが、「海外キャリアの第一ステップとして」という方です。
就職のハードルが比較的低いフィリピンで数年、英語を使った仕事をして次のステップとして他の国へ転職していこうという考え方ですね。
フィリピンの求人は、マニラ郊外のスービック・カルーカンなども一部ありますが、ほとんどが首都マニラとセブのどちらかになるでしょう。
セブ
傾向としては、セブの方が、オンライン英会話サービスやWeb系のベンチャー企業が多くて、20代〜30代前半くらいの若い人材の募集が多いです。
英語留学でセブに数ヶ月滞在して、フィリピンの魅力を感じてそのままフィリピンで就職をする人も沢山います。
マニラ
セブよりも求人の絶対数が多く、ベンチャー系企業だけでなくて、日本にもある程度の規模の本社がある企業も求人が出ています。
貿易系からIT系、メーカーなど幅広い業種の会社があり、職種も事務職や営業職、通訳・翻訳、Webサービス運用など様々です。
応募に必要な資格や職歴について
フィリピン就職はマニラ・セブ共に比較的難易度が低いです。
日本人に対するフィリピンのワーキングビザ(G9・PEZA)は取得が他の国と比較しても容易なので、企業側も特別なキャリアや学歴が無くても採用できるからです。
応募条件としては
- 英語:日常会話レベル(オンライン英会話で2ヶ月ほど勉強したくらい)で問題ない求人が多い
- タガログ語:無くても問題ない
- 職歴:合ったほうがベターだが新卒も多い
- 学歴:大卒以上の求人が多い
こんなところです。
フィリピンの現地採用や駐在の求人情報がある転職エージェント
リクルートエージェント
売上実績、取り扱っている求人数が業界No1。転職業界で長年トップに君臨しているのがリクルートエージェントです。
一度でも転職経験のある方なら既に登録している人がほとんどかもしれませんね。
国内の転職コンサルサービスというイメージが強いのですが、海外就職もしっかりサポートしています。
本サービスは基本的に「社会人経験ありの転職者」が対象です。
- フィリピンで駐在員として働きたい
- フィリピンの高年収・高待遇の求人に挑戦してみたい
- フィリピンの求人情報をなるべく多く見てみたい
- 満足度業界NO1のコンサルタントにフィリピン就職を相談したい
という人は登録必須です
海外求人にも力を入れている
昨今の海外就職が活況になり始めている流れを以前から予測して、海外支社に力を入れているので海外求人も豊富に紹介してもらえます。
フィリピンだけでなく東南アジア全域、北米・オーストラリアなどの求人も多く扱っています。
(さすがはリクルートの圧倒的なビジネス推進力です)
業界No.1だからこそのコンサルティング力
転職エージェント業界ではヘッドハンティングも頻繁に行われており、
売上業界No.1の企業で働いているコンサルタントは非常に優秀である可能性が高いです。
また求人数も業界No.1ですから、現地採用だけにとどまらず、現地駐在を前提とした日本企業の求人の案件も豊富に持っています。
登録をしても無理に転職させるような営業は一切されないので、まずはフィリピンの非公開求人を把握するために気軽に登録するといいです。
リクルートエージェントを登録しておけば、フィリピンでの海外就職求人は色々と見ることができます。
給料が高い、社用車・ドライバー付きなど待遇・条件の良い求人も豊富なので、フィリピンに移住してから将来キャリアアップ転職するイメージも持てるようになるでしょう。
まずはリクルートエージェントに登録してから、以降に紹介する現地ローカル求人サイトを見てみるのが効率のいい進め方だと思います。
5分程度で無料登録が完了しますのでまずは登録して、求人案件を見てみましょう。
Reeracoen Recruitment(リーラコーエン フィリピン)
REERACOEN RECRUITMENTは、日本の大手人材サービス企業、株式会社ネオキャリアのREERACOEN RECRUITMENT現地法人です
タイ・インドネシア・シンガポール・フィリピン・シンガポール・台湾と、アジア各国で事業展開をしており、リーラコーエン フィリピンはマニラとセブに支店が1つずつあります。
私の個人的な経験からですが、リーラコーエンのご担当者は各国ともに丁寧な転職サポートを行ってくれますので、本サイトでもオススメをしている転職エージェントになります。
REERACOEN Philippines フィリピンオフィス |
住所 |
MANILA Office | 6 Floor, First Life Center, 174 Salcedo StreetLegaspi Village, Makati City |
CEBU Office | 6/F GagfaTower, F. Cabahug St.,Kasambagan, Cebu City 6000 |
⇒Reeracoen Philippines公式サイトはこちら
フィリピンで働く日系企業求人で求められる英語力
フィリピン人はアメリカ占領国だった経緯もあって、国民のほとんどが英語を話せます。
一般企業で働く大卒レベルのフィリピン人はビジネスレベル以上の英語を話し、ほとんどネイティブと変わらない人も多くいます。
ただフィリピン人の英語力は高いものの、外資系企業を主な客先にしない日系企業においては求められる英語力は日常会話レベルで、タイ・ベトナム・インドネシアでの求人と同じくらいのレベルです。
海外就職活動と平行して1〜2ヶ月集中して文法と単語の勉強・Skype英会話をすれば面接は通るレベルです。
もちろん採用されてからもしっかりと勉強をして英語力を身につけていかないと、せっかくの海外就職が勿体無いので頑張りましょう。
私はSkype英会話で講師をやっているフィリピン人女性が友人にいたので、毎週末にスタバなどで2時間のプライベートレッスンをしてもらっていました。
言い値でしたが1回1,500円程払っていました。
フィリピンで働けば現地の友人が出来ますので、毎日が英会話スクールのようなものです(笑)
英語力が上がってくると、仕事上で伝えたい事がしっかりとフィリピン人にも伝わるようになってきて、認識の齟齬などが無くなり、仕事が進むスピードも上がってくるので、やりがいを感じられることと思います。
フィリピンの就労ビザの規定
通常は、採用する企業が就労ビザ取得手続きを行い、ビザ取得に係る諸費用を負担してくれますので、働く側としては何も心配する必要はありません。
フィリピンでは、日本人は新卒であっても、就労ビザの取得は容易な場合が多いです。
就労ビザ名称 | 取得条件 |
9g 雇用ビザ Prearranged Employee Visa |
|
フィリピンの雇用ビザは、「就労先企業での職務・役職に必要な能力を有するかどうか」ということを申請時に外国人労働局に伝える必要がありますが、何とでも言えてしまうのが実際のところです。
学歴も特に条件指定が無いこともあって、東南アジアの中でも就労ビザが取得しやすいのがフィリピンです。
マニラやセブで働く若い日本人が増えているのもそういう事情からですね。
ちなみにフィリピン就労ビザの取得は時間がかかることが有名で半年くらいかかる場合もあり、その間は観光ビザを延長しながら働くこととなります。(就労ビザ申請中ステータスなので働いていても問題ありません)
フィリピン現地採用の一般的な給与水準
現地の所得税は企業側が負担するケースが多く、求人に記載されている金額は手取り金額表示が多いです。
新卒〜第二新卒:手取り15~25万円程度
管理職:手取り20万円〜
新卒またはその職種で経験がない場合は15~17万円程度が多いでしょう。
また、世界的なトレンドとして、ITエンジニアのニーズが高まり続けているためフィリピンにおいてもITエンジニアの給与水準は高めになっています。
現地採用の一般的な待遇
医療保険
海外旅行保険などに会社負担で加入する場合が多いので病気にかかったりして病院に行ってもお金はかかりません。
医療レベルはマニラ・セブ共に十分なレベルですので特に心配はありません。
日本での年金
現地採用の場合は、基本的には会社では払わず、払いたい場合は個人負担となります。
尚、市役所に届け出をしておけば、数年間支払わなくても日本に帰国した際に再度支払いを再開できます。
ボーナス
フィリピンはキリスト教国家のため、クリスマスを非常に重要視していることもあって、12月にボーナスがある企業がほとんど。金額は企業によって様々だが1ヶ月分が一般的です。
住宅
自己負担か会社負担かは会社によります。
日本人のほとんどはプール・ジム付きの高層コンドミニアム(マンション)に住むことになるかと思います。
30~60平米くらいの部屋が多いです。家具は全て準備されている物件がほとんどです。
マニラとセブでコンドミニアムの家賃はほとんど差がなく、両都市とも月20,000~40,000ペソ(≒5~9万円)くらいが相場となっています。
マニラの方が圧倒的に高層コンドミニアムの数が多いので、同じ値段を出してもゴージャスなものになります。
交通費支給
交通費は自己負担。
マニラ・セブともに基本はタクシーで移動することになり、1回の乗車で200〜300円程度。
マニラ郊外での勤務の場合は、通勤はドライバー付きの社用車というケースが多い。
基本週休2日制
日系企業・フィリピン企業ともに基本的に週休2日制です。
祝日・祝日外休暇は日本より少なく、年間15日程度です。(日本は25日程度)
フィリピン人の働き方、一緒に仕事をすること
フィリピン人の仕事観や性格は、南国基質として共通する点が多いのか、タイ人やインドネシア人と似ているところが沢山あります。
※優秀な人が採用できる企業は優秀な人が集まりやすく、逆もまた然りです。
下記はあくまでも一般的によくあるケースなので、会社によって違います。
事前知識も大事ですが、先入観を持たずに接することを心がけないと打ち解けられません。
フィリピン人の英語力
国民の多くが英語を話せるフィリピンですが、レベルは人によってかなり差があります。
大卒レベルであれば、ほとんどの人がビジネス英語レベル以上ですが、それ以外の人達は、喋れるけど文法めちゃくちゃだったりします。
こちらの英語力が高く、フィリピン人の英語力が低い場合に、流暢な英語で話しかけると萎縮してしまって、本音が引き出せないことなどがあります。
マネージメントをする場合は、相手の英語力に併せて会話をすることも大切です。
ホワイトカラーの仕事においては、相手の英語力が低くてコミュニケーションが取れないということはあまりなく、ビジネス英会話レベルで日常の業務をすることになります。
(あなたが日常会話レベルであれば、日常会話レベルに合わせてもらえます。)
また、中国語っぽい訛りのタイ英語・ベトナム英語や、めちゃくちゃ早口なシンガポール英語と比較して、アメリカ英語に近い発音をする人が多いため、日本人にとってかなりヒアリングがしやすいです。
人懐っこく温和な性格
良い意味でも悪い意味でも、人に優しく、自分にも優しい人達です。
仕事が出来ない人を蔑んで陰口を言う日本人のような人はほぼいません。
一方で平和的な性格のため、衝突を避けたり問題を先延ばしにする傾向がありますので、マネージメントの際には、しっかりとした状況把握・ヒアリングが必要となります。
会社に家族的な繋がりを求める
社員はみんな仲間だ。切磋琢磨して競争するのではなく、みんなで支えあって頑張ろう。そんな雰囲気が強いです。
社員旅行や会社のクリスマスパーティーは彼らにとって非常に重要なイベントです。
特にキリスト国家のフィリピンにとってクリスマスは超重要。
12月に入ってクリスマスが終わるまでは、国中が浮かれ気分になりますので、クリスマス近くに締め切り設定をするのはなるべく避けましょう。
会社のプロジェクトの影響でクリスマス休暇がしっかり取れなかったなどとなると、すぐに会社を辞められてしまいます。
フィリピンは女性社会
一般的には、男性があまり勤勉に働かず、女性が勤勉に働きます。なのでホワイトカラーでは女性社員が多いのがフィリピン企業の特徴です。
仕事を任せられる、出世するのも女性が多く、企業の管理職の女性割合が世界でトップだそうです。
プライドが高い
これは実際にはプライドが高いのではなくて、日本人が低い(低くなるように教育される)ので、相対的に高く見えるのかもしれません。
ですので、これは日本人以外のどの国の人に対してもある程度当てはまります。
仕事でミスをしても、自分の非を認めずに言い訳をします。
また叱られることにも慣れていないのか、叱り方に本当に気をつけないと、次の日には会社に来なくなったり、後々まで恨みを買ってしまったりしまいます。
人前で叱ったりするのは厳禁です。
勤勉な人が少ない
あくまでも日本人の感覚からしてですが、勤勉だと思える人が少ないです。
明らかにズル休みだと思える病欠を頻繁にしますし、締め切りがあるのに、定時でサッと帰宅するなんてこともしばしばです。
社畜のように働く日本人とは対照的ですね。
遅刻が当たり前
大渋滞が当たり前のマニラの環境で育ったこともあってか、遅刻をするのも、されるのも日常茶飯事です。
遅刻をすることがあまり悪いことと感じていないです。
マニラ・セブの治安について
治安が悪い悪いと言われるフィリピンですので、働いてみようと思う日本人は結構不安に思いますよね。
私自身は4年ほどフィリピンのマニラで住んでいて、セブにも何回も出張をしたり旅行に行ったりしていますが、危ない目にあったことは一度もありません。
多くの日本人の友人が出来ましたが、友人の中でも危ない目にあった例は聞いたことがありませんね。
ただ、置き引きにあった友人は2名ほどいました。レストランのテラス席で飲んでいた際に下に置いていた鞄がいつの間にか無くなっていたというものです。
彼は警察に届け出て保険で全部保障はされました。
夜中2時頃に繁華街で遊んだり、タクシーで帰宅することも何度となくありますがいたって普通で治安が悪いと思ったことはあまりありませんし、住んだことのある人に聞くと大抵の人がマニラ・セブは治安は悪くないと答えると思います。
(もちろん運が良かっただけなのかもしれませんし、万が一のことを考えると夜中に出歩くことは避けたほうがいいですよ)
いかがでしたでしょうか。
フィリピンで働くことの魅力を感じられましたでしょうか?
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フィリピンでの就職に興味があれば下記の記事も参考にしてみてください。