こんにちは。東南アジアの日系企業で現地採用日本人応募者の面接担当をさせていただいているライです。
近年、目覚ましいスピードで発展しているフィリピン。
一昔前までは「東南アジアの問題児」なんて揶揄されていたこともあるフィリピンですが、ここ数年で本当に発展しています。
特に、日系企業・外資企業が多く進出しているマニラ・セブではフィリピンの富裕層・中流家庭が非常に増えていて、1食1000円以上もする定食屋やラーメン屋が現地の人達で溢れかえっていたり、高層マンションや高層ビジネスビルがそこら中で新しく建てられています。
フィリピンの富裕層に関しては、日本のお金持ちの比にならない程の金持ちですw
首都マニラの発展度に関しては、東南アジアの中で言うと、シンガポール・クアラルンプール・バンコクの次くらいでしょうか。
私自信もフィリピンは2~3年ほど日系企業で働いていましたが、みんなフレンドリーで娯楽も多く、日系企業などの外資系企業オフィスがある近辺は都市化も進んでいて働く環境も良いので、とても楽しい経験でした。
そんなフィリピンのマニラ・セブでの就職活動の進め方を紹介いたします。
まずはフィリピン求人の把握から。転職エージェントに登録
行動を起こす前にまずは情報収集が必須です。
フィリピンでどのような求人があるのかを把握しましょう。
インターネット検索で見つかる求人情報量はたかが知れているのは日本の転職市場と同様です。
エージェントに登録して非公開求人を紹介してもらえるようになると海外就活の成功率はグッとアップします。
リクルートエージェント
売上実績、取り扱っている求人数が業界No1。転職業界で長年トップに君臨しているのがリクルートエージェントです。
一度でも転職経験のある方なら既に登録している人がほとんどかもしれませんね。
国内の転職コンサルサービスというイメージが強いのですが、海外就職もしっかりサポートしています。
本サービスは基本的に「社会人経験ありの転職者」が対象です。
- フィリピンで駐在員として働きたい
- フィリピンの高年収・高待遇の求人に挑戦してみたい
- フィリピンの求人情報をなるべく多く見てみたい
- 満足度業界NO1のコンサルタントにフィリピン就職を相談したい
という人は登録必須です
海外求人にも力を入れている
昨今の海外就職が活況になり始めている流れを以前から予測して、海外支社に力を入れているので海外求人も豊富に紹介してもらえます。
フィリピンだけでなく東南アジア全域、北米・オーストラリアなどの求人も多く扱っています。
(さすがはリクルートの圧倒的なビジネス推進力です)
業界No.1だからこそのコンサルティング力
転職エージェント業界ではヘッドハンティングも頻繁に行われており、
売上業界No.1の企業で働いているコンサルタントは非常に優秀である可能性が高いです。
また求人数も業界No.1ですから、現地採用だけにとどまらず、現地駐在を前提とした日本企業の求人の案件も豊富に持っています。
登録をしても無理に転職させるような営業は一切されないので、まずはフィリピンの非公開求人を把握するために気軽に登録するといいです。
リクルートエージェントを登録しておけば、フィリピンでの海外就職求人は色々と見ることができます。
給料が高い、社用車・ドライバー付きなど待遇・条件の良い求人も豊富なので、フィリピンに移住してから将来キャリアアップ転職するイメージも持てるようになるでしょう。
まずはリクルートエージェントに登録してから、以降に紹介する現地ローカル求人サイトを見てみるのが効率のいい進め方だと思います。
5分程度で無料登録が完了しますのでまずは登録して、求人案件を見てみましょう。
フィリピンローカル支社を持つ転職エージェント「リーラコーエン」に登録
リクルートエージェント以外で登録すべきなのは、フィリピン現地で運営をしている日系の転職エージェント「リーラコーエン」です。
大手ではなく人手も少ないので、リクルートエージェントのようなトータルなサポートは期待できませんが、ローカルならではの求人も扱っており、マニラとセブに支社があるので、現地で面談をして色々と生の求人情報を聞くことが出来ますので、こちらも登録しておきましょう。
転職エージェントと面談。フィリピン転職エージェントとはSkypeで面談できる場合も
リクルートエージェントとリーラコーエン(ハイクラス転職ならBiz Reachも)に登録したら、それぞれのコンサルタントと面談をしましょう。
リクルートエージェントは日本オフィスでの面談が可能です。
リーラコーエンは日本オフィスは無いのですがSkypeでの面談にも応じてくれる可能性もありますので、メールで確認してみましょう。
もし場所的に近ければ可能な限り、リクルートエージェントの海外就職説明会に出てみるのも勉強になります。
登録しておけば定期的に説明会の案内がメールで届きます。
就職したい求人に目星がついたらフィリピン渡航日を決める
この段階で、リクルートエージェントの求人メールと担当者との面談のなかで、おおまかにフィリピンにあなたの希望に合う求人があるかどうかを把握しましょう。
応募したい職種の求人がありそうであれば、実際にフィリピンへの渡航日を決めましょう。
出来れば2週間ほど滞在したいところです。面接1回のみで採用になる求人は少なく、2回の場合が多いですので、1回の渡航で複数社の面接を受けて内定をもらうには2週間ほどは必要になるからです。
ただし、海外就職は面接結果もスピーディーに決まるので、上手く進めば1週間で2回面接を受けて内定が決まるケースもあります。
日本で働きながらの場合であれば、2泊3日程度の滞在を2回に別けるのが現実的でしょうか。
マニラはホテルは安いですし、最近はオンライン格安航空券予約サイトを使えば4万円前後でマニラ往復が出来るようになりましたので、2回でもそこまで大きな出費にはならないはずです。
セブに行く場合は、セブ直行便とマニラ乗り換え便があります。マニラ乗り換え便の方が安くなる場合が多いかと思いますが、予算・スケジュールと相談しましょう。
セブ・パシフィックというフィリピン国内では超有名な最大手LCCが、成田・関西国際空港から出ていますが安くてオススメです。
可能な限り、土曜日もしくは日曜午前中に着くようにすると、到着してまず現地に慣れる時間が作れます。
ついていきなりその日のうちに面談や面接は辛いです。
自分に合った求人がフィリピンで見つからない場合
もし応募したい求人がフィリピンに無い場合でも、リクルートエージェントは世界各地に支社があるので、他の国の求人も紹介してもらうといいでしょう。
どうしてもフィリピンでなければダメな理由が無いのであれば、他の国を候補に入れるのも海外就職の成功の秘訣です。
私自身も、タイが大好きだったので是非タイで働きたくて他の国のことはあまり視野に入れていなかったのですが、落ち着いて自分のキャリアにあった求人を検討して結果として最初はマレーシアで就職をしました。
住めば都といいますし、フィリピンがOKなのであれば東南アジアはどの国もとても住み心地が良く楽しいはずです。
フィリピン渡航前の準備
ホテルの手配
マニラの場合
リーラコーエン現地支社を含め、日系企業・外資企業のオフィスは多くがマカティとグローバルシティという2箇所にあります。
グローバルシティはフィリピンで最先端の最も洗練された街となっていますが、どちらかと言うと商業施設が多く、オフィスはマカティにある会社のほうが多いので、マカティ(Makati)のホテルを取ると良いと思います。
マラテ(Malate)周辺は日本人旅行者が多く泊まっていて安いホテルも多いのですが、Barなどが乱立する繁華街(新宿二丁目みたいな感じ)のようになっていて治安はあまり良くありません。オフィス街Makatiにもタクシーで20分前後かかってしまうので、就職活動には不向きですのでやめておきましょう。
Agodaというサイトで予約すると日本から安く予約が出来ます。
一泊5000〜9000円も出せばちゃんとしたビジネスホテルに泊まれます。
セブの場合
空港からタクシーで20分程度いったところにセブ・シティと呼ばれる街があります。
ホテル・商業施設・日系含む外資企業オフィスなどほとんどがセブシティ内にありますので、ホテルもセブシティ内で取れば問題ありません。
(残念ながらセブシティはビーチも遠いので、ほとんどビーチリゾート感がありませんが)
Simフリー携帯の購入
フィリピン現地で就職活動をするのであれば携帯電話は連絡用に是非持っておくべきです。
スマホを使いたいのであれば、Simフリーのスマホを日本で中古で買っておくと良いです。
電話のみ使えればOKというのであれば、マニラでもセブシティでも安く購入可能です。下記に詳細を記載しています。
オンライン英会話で英語面接準備
フィリピン人の英語力は他の東南アジアの国々と比較すると、とても高いですが、あくまでも第二外国語ですので、英語を話せない相手にも優しく、ゆっくりと喋ってくれます。
また、通訳などの英語を専門とする仕事でなければ、現地採用の日系企業では高い英語レベルは求められないことが多いです。
実際にフィリピンで働く日本人で英語がペラペラな人はそんなに多くないのが現状です。
私が受けた企業の中では、
日本人との日本語面接 + 現地スタッフによる英語力チェック
と言う風に行われる面接がほとんどでした。
簡単な英語でOKとはいえ、ぶっつけ本番は怖いのでDMM英会話を使って練習しておきましょう。
DMM英会話の講師のほとんどはマニラやセブに住んでいるフィリピン女性ですので、面接対策としては最適です。
レッスン1回150円程度で受けられますので、先生に面接対策として授業をしてほしいと伝えるといいです。
マニラについて就職活動前にまずすること
タクシーに乗ってみる
フィリピンは鉄道が発達しておらず地下鉄もありません。
ですので移動は基本タクシーになります。
マカティのホテルであれば、多くの場合、どの会社のマカティオフィスでも歩いて30分圏内になりますが、フィリピンは晴れているとかなり暑いですし、雨季は雨もよく降りますのでタクシーでの移動は必ずすることになります。
タクシーの運転手は大体の場合、建物の名前はあまり知らないが道の名前・モールの名前は知っているので、行き先は道の名前、モールの名前を伝えて交差点付近で降りるのが土地勘のまだない初心者にはオススメです。
マカティ・シネマ・スクエア(Makati Cinema Square)で携帯電話を使えるようにする
訪問先企業との連絡など携帯電話を使えるようにしておくと何かと便利ですので、
Makati Cinema Squareという小さなショッピングモールに行くといいと思います。
モバイルガジェットや安いファッション雑貨が売られているモールです。
日本からSimフリーのスマホを持ってきているのであればSimカードを購入しましょう。
スマホ見せて「Sim Card with Internet and mobile number」など単語を羅列しておけば、大体通じるはずです。
大体1000~1500ペソ(2500~4000円くらい)だせば1ヶ月無制限インターネットと番号付きのものが買えるはずです。
インターネットの設定は詳しくないとやや複雑なので、「setting please」といえば設定などやってくれます。
スマホがいらなくて電話だけ出来ればOKであれば、↑のような携帯電話が数百ペソくらいで買えますので、Simカードと一緒に購入しておきましょう。
インターネット接続が必要なければSimカードも300ペソ(750円)程度分買っておけば十分です。
マカティ・シネマ・スクエア(Makati Cinema Square)付近のリトル・トーキョー(Little Tokyo)で日本食と日本雑貨をチェック
シネマスクエアから徒歩数分でリトル・トーキョーがあります。
日本定食屋・居酒屋・日本雑貨店が立ち並んでいます。(居酒屋は昼は閉まっているところも多いですが)
現地で生活する際にもやはり日本食は恋しくなりますので、値段・味などを確認しておくといいでしょう。
オシャレで何でも手に入る高級ショッピングモール・グリーンベルト(GreenBelt)
シネマスクエアから徒歩15分程度、タクシーで5分程度のところにグリーンベルトという高級ショッピングモールがあります。
各種ブランド店舗やフィリピン料理レストラン、日本食レストランなど様々な物があります。マカティでホテルを取っていれば、ホテルも近いですので、色々と見て回るといいと思います。
フィリピン転職エージェントと面談
転職エージェントとの面談です。ビジネスカジュアルでも特に問題はないですが、念のためスーツで行くことをオススメします。
転職エージェントとの面談でしっかりあなたの希望やキャリアが伝わるかどうかで紹介される求人が変わってくることもありますので、志望理由や自己アピールなどしっかりとした事前準備をしておくようにしましょう。
日系企業・外資系企業のフィリピン現地支社で面接本番
私が受けた企業ではほとんどの場合が、
日本人担当者との日本語面接 + フィリピン人スタッフとの英語面接
の2部構成になっていました。
フィリピンの日系企業では多くの場合でさほど高いレベルの英語力が必要なく、
「日常会話レベル」の求人であればDMM英会話で面接対策をしておけば英語力で落とされることはあまりないと思います。
「ビジネス英語レベル」の求人であれば、TOEICでいうと600〜700点くらいが話して聞けるくらいでしょうか。
無事面接が通過すれば、転職エージェントからメールか電話での連絡が来ますので、メールは一日複数回はチェックするようにしましょう。
いかがでしょうか。フィリピンで仕事探しをするというと大変なイメージがするかと思いますが、チャレンジしてみると案外簡単なものです。
海外就職活動の第一歩はまずその国でどのような求人があるか、そしてそれが自分のチャレンジしたいことと合っているかどうかの把握です。
まずはリクルートエージェントに無料登録して海外の求人メールを眺めつつ、海外就職説明会に参加する第一歩を踏み出してみましょう。