こんにちは!タイの日系企業で採用担当をしている管理人ライです!
今回は海外就職で企業に応募する際に作成する英語の履歴書とカバーレターの書き方についてです。
タイ現地採用希望で応募してくる日本の方からの履歴書を、私自身が日々採用担当として見ていますので、受け取る側の視点からも踏まえて書いていこうと思います。
英文履歴書(レジュメ)の書き方
日本のように規定フォーマットが無い
日本の就職・転職・バイト応募などで作成する履歴書はフォーマットが決まっていますよね。コンビニでも売っている写真が貼る所、学歴、志望動機、自己PRなどを記入する枠があるやつですね。
一方で、英語で作成する履歴書(レジュメ)には決められたフォーマットが無いので、自分でMicrosoft Wordなどで作成する必要があります。
英文履歴書(レジュメ)は手書きである必要無し
日本の企業ではいまだに履歴書は手書きのほうが心象が良い場合も多いですが、海外就職の場合は郵送などは基本使わずに、履歴書・カバーレター共にメールで送付するため手書きである必要はありません。
海外転職エージェントを利用する場合は、登録エージェントに履歴書を登録しておく形になります。
英文履歴書の書き方には3パターンある
フォーマットが無いとは言え、履歴書の書き方には大きく3つのパターンがあります。
- Chronological Resume(クロノロジカルレジュメ)
職歴や経歴を時系列に記載していくものです。 - Functional Resume(ファンクショナルレジュメ)
職歴は会社名・ポジション・期間にとどめて、スキル・達成成果をメインにして記載する形式です。 - Combination Resume(コンビネーションレジュメ)
上記2つを併せた書き方で、希望職種・職歴要約・スキルを最初に記載して、職歴を時系列で書いていく形です。
海外就職でも日系企業に応募する際は、レジュメを見るのも日本人である可能性が高いため、日本人が見慣れているChronologicalかCombinationが良いと思います。
個人的には、面接がロジカルに進められて、面接担当者がアピール内容を理解しやすいCombinationがオススメです。
英文履歴書に書くべき内容
書くべき内容は日本の履歴書とさほど変わりません。下記の内容を簡潔に箇条書きのように書きましょう。
ついついアピールしたくて長文になってしまいがちですが、アピールはカバーレターに書いたほうがいいので、履歴書はあくまでも簡潔にパット見で分かるようにしてください。ダラダラ長く書いてあると読んでもらえません。
A4 1~2枚で収めるくらいが目安です。
- Contact Information:指名・連絡先・メールアドレス
- Objective:希望職種・志望動機
- Professional Summary:スキル
- Work Experience:アルバイトやインターンを含む仕事をした経験と学んだこと
- Education:学歴・資格
日本の新卒面接では2が重要視される場合もありますが、海外就職では新卒であってもあまり重視されない印象です。
「ちゃんと飽きずにモチベーション高く働き続けてくれるのかどうか」、「遊び感覚・日本からの逃げの姿勢で海外就職を考えていないかどうか」が採用担当者が気にしているところですので、そこの疑問をつぶしてあげるような書き方をするといいでしょう。
言うまでも無く、最も重要なのが3と4です。
Professional Summary
応募先の会社・ポジションで役に立ちそうなスキルをアピールすると採用確率がグッと上がると思います。
特に日系企業への海外就職の場合は現地スタッフをマネージングしていくことを求められる事が多いので「人に何かを上手く説明して、モチベーションを持って間違いなくやれるようにさせる」というスキルは求められています。
いわゆる、ワークフローの整備、手順書の作成、モチベーション管理、進行管理などですね。どんな職種であっても多かれ少なかれこれらのスキルを使って仕事をしているはずなので深く掘り下げてみましょう。
Work Experience
職歴(新卒の場合はバイト・インターン)を新しい順に記載していきます。
基本的にここは、Professional Summaryで書いたアピールスキルを本当に持っていることを証明するように書くのがコツです。
アピールしているスキルを使って、どんな仕事をして何を達成出来たのか?を具体的に簡潔に書きます。
何を達成したのかに関しては数字を使うと非常に効果的です。
「手順書を作った結果、それを使ったチームの電話アポイント獲得件数が週○件増えた」などです。
嘘はいけませんが、ぶっちゃけ少し盛ってもいいでしょう。
英文履歴書の書き方ルール
厳密に守る必要はありませんが、書き方ルールでは以下を参考にしてください。
- 主語を省いて、文章を動詞で始める
読み慣れない文章になりますが、履歴書やレポートなどで見る書き方でAction Verbといいます。
例えば、
I achieved 115% of quarterly quota within three months.
だったら
Achieved 115% of quarterly quota within three months.
という風に書きます。 - 数字は英語ではなく、アラビア数字で書く
前述のように職歴で具体的な数字を書くことは大事です。数字にすぐ目が行くように、数字を英語で書くのはやめましょう。
fifty three ではなく53とするということです。
カバーレターの書き方
書類選考・面接の突破率が上がるカバーレターとは
カバーレターというのはLetterという言葉の通り、採用担当者に履歴書と共に送る手紙のことです。
履歴書はあくまでも事実を淡々と箇条書きで書いていくのですが、あなたの志望動機や熱い思い、自己アピールを書くのがカバーレターです。履歴書をしっかり読んでもらうための効果もあります。
履歴書を元に行われる面接の場であなたが伝えたい想いがあると想いますが、それをカバーレターに前もって書いておくようなイメージですね。
カバーレターに書くべき内容
- 応募に至った経緯
- なぜ海外就職をしようとしているのか。なぜその国なのか。
- どの職種・ポジションに応募しているか
- どのようにして求人情報を知ったか
- なぜその会社とその求人に興味を持ったのか
- スキル・経歴のアピール
履歴書に書いたスキルや経歴をより分かりやすく具体的に伝えるようにします。読む相手はあなたのバックグラウンドや仕事内容を何も知らないことを前提にして、簡潔に分かりやすく伝えましょう。
ロジカルに簡潔に説明出来る能力をここで見せることが出来ます。 - 面接のお願い
- 面接をして伝えたいあなたの熱意
- 連絡方法・いつ連絡がつくか
- 最後に手紙を読んでくれたお礼
手紙ですのであなたの熱意が伝われば上記の形式にとらわれる必要はありませんが、1つのガイドラインとして参考にしてみてください。
⇒失敗しない!海外で働くを実現する海外就職の進め方