今回は、ブリスベンの日本食レストランで寿司シェフとして働いた経験を持つ30代男性への体験談インタビューを紹介します。
オーストラリアではどのようにシェフの仕事や求人を探しましたか?
日本在住時に某寿司チェーン店で勤務をしていました。漠然とこのままずっとそこで働いて、店長になって経営をしていくのかなと思っていましたが、同僚がヨーロッパの寿司屋で働くと言い、辞めました。
その時に海外で寿司を握ってみたいという気持ちが芽生え、インターネットで探したところ(すしJOB)という寿司職人の人材斡旋サイトを見つけ、登録しました。
その後、アジアやアメリカ等の寿司屋を受け、Skype面接と日本の担当者と直接面接したり、実技試験もやりました。その中で、オーストラリアの寿司屋があり、オーナーは日本人の方でした。
英語がペラペラに話せるわけではない自分にとっては、日本人のオーナーや同僚がいるのは心強く感じ、条件面やオーストラリアの自然溢れる環境の中で仕事をすることは、今後の自分のスキルや経歴にとってプラスになると感じ、オーストラリアに行くことになりました。
特に斡旋料や紹介料を取られることも無かったです。
オーストラリアの日本食レストランのシェフの仕事内容や待遇について
給料は年俸制でした。1年契約で7万オーストラリアドルです。日本円ですと600万円強といったところです。
まあ、日本にいるよりも少し多くもらえ、その上仕事の拘束時間も少ないので良い環境でした。
具体的な仕事内容としましては、朝8時に出勤し、魚をさばきます。やはりサーモンが人気で、1日5本のサーモンをさばきます。他の魚もさばき、11時にお店が開店します。
そこからは握り寿司とロール寿司をひたすら作ります。ランチタイムが午後2時に終わると、そこから夜の魚の準備を始めます。まかない飯を10分程度で食べ、5時の開店時間まで準備をし、ディナータイムは刺身やロール寿司を中心に、また日本人のお客さんが来たときは、その方のオーダー等も私がします。
そして10時になったら閉店作業を始め、11時に閉店します。片付けをして11時半には帰ります。それを週休2日でやっています。
日本にいる時は、朝6時から夜中の0時までやっていた時期もあったので、それに比べたらまだ良いほうです。
オーストラリアの飲食店で働くのと日本で働くことの違い
オーストラリアで働く日本人はたくさんいます。
やはり温暖な環境で安全で生活しやすいことが良いと思います。
日本では毎日朝早くから満員電車に乗って会社に行き、毎日夜遅くまで残業をして、休みの日はずっと寝ていることが多い。という生活をしている日本人の方が多いと思います。
もしオーストラリアに住むと、朝はそこそこ早く起きますが、都心に住んでも家賃はそこまで高くなく、家から会社まで徒歩かバイクで通勤出来ます。
そして、残業をすることは基本的にNGです。
残業をするということは仕事が出来ない烙印を押されてしまうので、みんな時間どおり帰ります。逆に仕事が終わってなくても帰ってしまいますが・・。
休みの日は、海に行ったり、カフェでまったりしたり、日本では優雅な休日をこちらでは普通に出来ます。オーストラリア人は、とても親近感があり、お酒が大好きなので、飲みニケーションがとても有効です。
仕事終わりに、バーでみんなでビールを飲むだけで仕事でもオーストラリア人の協力を得ることが出来ます。